Mt.Nishihodakadake, Snow Camping 西穂山荘 2367m 雪上テント泊 Day1

西穂山荘で雪上テント泊をしてきました。
雪上テント泊は初めてだったので
厳冬期は避けて4月末に体験です。
当初、小屋がない場所での野営も考えたのですが
今回は天候が微妙だったので
トイレがある場所
小屋に逃げられる場所
ロープウェイなどが止まっても
自力下山出来る場所
を探して候補を絞りました。
西穂山荘は過去に2度ほど
テント泊をさせて頂いており
いずれも冬でなかったのですが
登山道のコース(距離や時間や疲労)の
目安がわかるのも選んだ理由です。

8:30
前日車中泊をした
バスターミナルのある
さわんど温泉 湯の郷公園を
JEEPで出発します。

9:23
新穂高ロープウェイの
しらかば平駅そばの駐車場に到着。
軽く朝食を食べて
登山に出発します。

下道には雪はありませんでしたが
雨が降ったりすると
朝晩凍ることもあるので
まだ要注意です。

笠ヶ岳は雪化粧ですね。

ロープウェイの駅まで
テントザックを背負って
ゆるやかな登坂を
朝一に歩きだすしんどさよ・・・
このしんどさで
今日の体調、コンディションを測ります。
GOOD:
すこぶる快調!気分が良い!空気が旨い!
アドレナリンが全開!
SOSO:
目がくらくらする、お腹が張って重い、呼吸がいきなり苦しい
BAD:
寝不足である、めまいがする、お腹が痛い、足がマジ痛い
気持ちが悪い(吐きそうかも)
登山中止:
熱っぽい、咳が止まらない、本格的に腹痛(トイレ~っ)
うーん、今日はSOSOとBADの間ぐらいかな。。。

まあ、たいがいは歩いているうちに
身体が温まってきて
大丈夫になります。

9:48
しらかば平駅に到着。
今日は西穂山荘までなので
ゆっくりです。
天気が良ければテント設営後に
丸山か独標まで行きたいと考えていますが
午後からの予報は微妙っす。

桜が咲いていました。
山も綺麗。

駅の測りで荷物の重さを測ります。
6kgを超える荷物は、荷物券が必要で
しらかば平からは
人間往復 3700円
荷物往復 600円
を払います。
全部で19.18kgでした。。。
D850のカメラとレンズで3kgだしな(汗)
今後、テント装備の軽量化を検討します。

向こうは第一ロープウェイの駅。
綺麗な景色です。
第一ロープウェイから
こっちの第二ロープウェイに降りてくる方は
登山者でなく、観光の方の方が多かったです。

無事に10時過ぎのロープウェイに乗りました。

西穂高口駅の屋上です。
観光者8、登山2ぐらいでした。

上はやっぱ地面が雪に覆われています。
結構、寒いw

目指す西穂山荘が見えました。
あそこまでテント担ぎます。

西穂高の峰々

なかなかの景色です。
森と雪を被った山々が美しい。

槍ヶ岳も見えています。

こちらは笠ヶ岳

屋上から景色を眺めた後
10:45
登山開始です。

いきなり雪道だったので
登りに入る前に
こっからアイゼンを装着します。
観光客の方は
このあたりはスニーカーで歩いていました。
さすがにハイヒールはいなかったと思う(たぶん)

まだ登山道は雪山っすね。

登山道は雪に覆われていますが
旗がマークされており
ルートを失わずに
安心して歩けます。
有難うございます。

森に入ります。

海外の方かな~
お子さんと歩いていました。
みんなスパイク無しの
スニーカーだったので
小屋までは厳しいかも
気を付けてね。

登りが続きます。
汗が出てきます。

今度は下り。
スパイク無いとすべっちゃうぞ~

けっこう、細い所も。
まだ雪がしっかりしていましたが
溶けてくるとややこしい奴です。

景色が開けてるところまで来ました。
夏もここで山をみたな~

ひとつ感じたことは
冬以外に2度登っていますが
2020年 西穂高岳まで テント泊
2024年 独標まで テント泊
西穂山荘までの登り道
冬の方が断然歩き易い!でした。
木の根、岩の大きな段差が
雪で完全に覆われていて
らくちんっす!

こんな感じで
傾斜はキツイですけど
階段、岩、歩幅の合わない木w
などの段差が一切な~い!
アイゼンでグリップが効くので
めっちゃらくちんです。
とはいっても、
荷物重いし、汗かくし
疲れますけどw

11:40
あと400m

そこそこキツイっすよw

でも、夏道に比べれば
ぜんぜんらくちんです。

これ吹雪かれたら
知ってる場所でも
ほんと、怖いのですが
今日は良い感じっす。

だいぶ、上がってきました。

途中、下山して来た方とすれ違います。
昨日の天気とか
風は強かったですかとか
いろいろ情報頂きます。

11:55
山荘が見えて来ました。

着いた!

なかなかいい感じっす!
でも、思ったより雲が多いですね。
降るタイプの雲っすよね。あれ。
こっから上にあがるのは
今日は辞めておいた方が良いかな。

12:00
西穂山荘に到着
テント場空っぽ!

テント泊の受付を済ませます。
人少なっ!

場所を決めたら
テント設営準備の前に
暑いんで、脱ぎます!
半袖の人は僕だけでした。
涼しくて気持ちいい~!
「あいつ、何で雪の上で
半袖になってるんだ!」
的な視線を小屋のほうから感じたので
記念に一枚撮っておきましたw
(普通に結構寒いです、僕がオカシイんですけど)

荷物を降ろして
上着を脱いで
半袖になって
BCA SHAXE Tech を
ピッケルモードからシャベルモードに

雪をかき分けて整地します。

家の前の道路の雪かきは
楽しくないけど
テント場の雪の整地は楽しいっす!

なかなか硬いので
カカトでキック!
凍ってるところはガチガチなので
丈夫なシャベル、スコップが必要っす!

10分弱の格闘でした。
体力余っています。

いい感じっす!

ここなら
大吹雪になって身の危険を感じたら
小屋に逃げられます!w

12:40
テント設営完了

テント設営時は
アイゼンの爪を引っかけて
テントを破かないように
アイゼンは足から外して
端っこに置いておきました。
命に関わるのと
テント高いので(泣)

目の前の景色!
素敵っすね。

マムートさんで頂いた
クッションも持ってきました。

13:20
雪が降ってきました。
さ、寒い!
さすがに上着を着ます。

予報よりもやや早い感じで
軽く吹雪いて来ました。
やはり、こっから上には
今日は登らずが安全です。
登っても何も見えないし。

小屋でランチを頂きます。
持ってきた食材は
夕飯と朝に温存です。
小屋の傍ならではです。

今日はお客さん数名しかいない・・
前の2度は激混みでした。

カップを購入w

呑みます!
もう上に今日はあがらないし
寝床も確保したし!
トイレもあるし!

のんびり小屋で過ごして
15:00
空は灰色
本格的に天気が崩れます。
予報より早いぞっ
上の山々を歩いてる人、大丈夫かな。。。
早く避難してくださいね。

テント場には
この1時間半の間に
同志が!!
テントが増えていましたw
この極寒の中
わざわざ重い荷物担いで登ってきて
テントで寒い一夜を過ごす
変態、いや、ツワモノっす!w

めっちゃ降られています。
冷静にこの絵を見ると
あそこで夜を明かすの
ヤバくない?って
もう一人の自分が問いかけてきますw

いいじゃないですか
冒険っす!
(小屋の傍なんで安心な)
まだ15:00ですが
完全にやることが無くなったのと
外は激寒なのと
ほろ酔いなので
ゴロンとテントの中で
シュラフに潜って
うたた寝をしました。
雪がシンシンと降る
パラパラっという音を聞いて
ときどき、風がゴオォ~って
吹くと、若干ビビりながら。

19:25
起きると真っ暗!!

靴をテント内の前室空間に
置いておいたのですが
僕のヒルバーグテントは雪山用ではないので
アウター生地にスカート部分がなく
完全な密封ができないのです。
と、アウターの下の隙間から
雪が風に飛ばされて前室に侵入し
靴が雪に覆われてしまいました。
ビニール袋に入れて
インナールームに靴はしまおう!
朝まであのままだと
靴の中まで雪だらけで
凍って履けなくなる可能性がありました。
緊急脱出時や行動時に
足が凍傷になりかねん!
何事も経験っす!(前向き)

と、トイレ・・・
トイレが近い場所にあって良かった~
これ完全な野営の場合
簡易トイレ持って
どこでするかも大変だなぁ
吹雪いてたらトイレ行けんな。
何事も体験が大事なのである。

お手洗いを借りに山荘へ行くと
窓からストーブの火が見えました(笑)
あ、暖かそう・・・
トイレ終わったら
極寒の雪の上に戻ります。

まあ、厳冬期じゃないのでw
でも、激サムっす!

今、降り続いている
パウダースノー
完全装備の晴天下のスノーシューだったら
めっちゃ楽しくて、気持ち良いのですが・・・
この時間の真っ暗闇の中では
不安以外の何も無いっすw
スマホ電波の入らない山で
道迷いとか怪我とかしたら
低体温で簡単に死んじゃいます。

19:40
そんな心細さを吹っ飛ばすには
飯っす!
お湯を沸かして、コーヒー飲んで
スープ呑んで、
レトルトの飯を作って

雪の上でのテントでの調理
なかなか楽しいっす!
西穂山荘での雪上テント泊
雪上どころか、雪中テント泊になりましたが
一泊目は
こんな感じでした。
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