Mt.Nishihodakadake, Snow Camping 西穂山荘 2367m 雪上テント泊 Day2

ゴールデンウィークですが
西穂で吹雪かれてきました。
雪上テント泊を楽しんで
2日目は下山です。
雪山、大好きです。やっぱいいなぁ~。

朝6:00です。
キンキンに冷えて、
テントは凍っています。

昨夜はエスケープヴィヴィの中に
サーモスのマットR値5.7 と
ナンガのシュラフ
(UDD BAG 450D 使用限界温度:-21℃)
を入れて寝ました。
またテントのインナールームの出入口が
メッシュになっているので
それを
エマージェンシーブランケットで
カバーして風が入らないように
アウターとインナーテントの生地の間を
覆って寝ました。
おかげで全然寒くなかったです。
装備、パワーアップ成功です!
昨年、秋の行者小屋テント泊が
激寒だったので
対策を打っていました。
(冷気耐性スキルの獲得に成功しました。)

夕べは風が強く
テントが倒されないかと
不安になって起きて
テントを中から時々押さえたり
思わず外の様子を
覗き見したりする天候でした。

雪も降っていて
朝起きると一面新雪に覆われた
真っ白の世界です。

山のさらに上部は
天候が荒れていますね。
この場所以上の上には登らず
独標などには登らないことにします。
というか、とっとと下山したほうが
良さそうな天気っす。

さすがに夏場のような数のテントは無いですね。
みんな雪山好きっすねw

6:07
お手洗いへ

方角によっては
時より青空が出てくれていますが
上空の風が強く、雲の流れは早く
天候は微妙です。

青空は数分で消えて
厚い雲に覆われしまいます。

辺り一面
新雪で綺麗です。

全部で6張でした。

小屋に入って天候の情報を収集します。

雪がすごい!
もうすぐ5月なのにね。

山荘の方からの情報では
強風でロープウェイが
運転を取りやめる予定との情報でした。
下山に使う予定なので
これが止まると帰れなくなります。

今のところ、家で見ていた天気図からの
予想した通りの悪いほうになってきてますw
新穂高ロープウェイは
風速15m/s を超えると
運転を見合わせるとのことで
西穂山荘のこの場所は
今は風が弱いですが
下はもっと風が強いようです。

さて、どうするか!
キンキンに冷えて凍ったテントを見ながら
起きてきた周りの方と会話したりしてました。

とりあえず、
ここいらの風が強くなってきたり
吹雪いてきたり、ややこしくなる前に
危なくなる前に
撤収だけして
安全で暖かい山荘に入って考えよう!
ということにw
テントのテンションロープは
先端のペグを雪の中に刺して埋めて
その上にも雪を被せて重しをしていたのですが
一晩でガッチガチに内部の雪が凍っていて
シャベルで雪と氷を割らないとロープとペグが
取り出せませんでした。
当然、テントは乾かせないので
ビニール袋に突っ込んで
ザックに撤収っす!

幸い、風も雪もひどくならずに
撤収できました。

冬です!
4月29日ですが、
北アルプス 2367m は
どっぷり冬っす!
樹氷が綺麗!

7:55
無事にテントの撤収完了っす!

山荘で暖かいコーヒーを頂きながら
のんびり朝食っす!
(朝食は持ってきたパンをかじりました)
僕が撤収をしている間に
昨日、山小屋に泊まったご夫婦の方は
ロープウェイが
今日一日動かない可能性を考えて、
ロープウェイ駅には降りずに
(駅まで降りても運転していないとそこで足止めになる)
「上高地側に降りる山道で下山することにしました」
と言って、7時半ぐらいに中尾根を下山していきました。
おそらく、人通りが少ないのと
昨日から夜の雪で
山道がわかりにくくなっていると思うけど
3時間あれば上高地のバスターミナルに下れるコースです。
僕も万が一のときは
このコースを
エスケープルートにしようと考えていました。
ただ、その場合は上高地から
しらかば平に停めた車まで
バスを乗り継いで小1時間ぐらい
計4時間ぐらいかかることになります。
しゃーない、そっちにするか!

と、山小屋の方と話していたら
8:30ぐらいになったら
運航中止予定が解除されるかどうか
朝一の連絡が来るから
それまで待ってみては?
と教えてくれました。
悩みますw
待っていて
予想どおり運転取りやめです。。。となったら
先に上高地に下山しておいたほうが良いし
朝一、運転します!となっても
こっからロープウェイの駅までは
1時間の下りコースタイムなので
その1時間の間に運転がまた止まってしまう可能性もあり
悩みますw

と、そんな中、ひと張りだけ撤収していないテントが!
大丈夫かな?
前に涸沢でテント泊したとき、
テント内でそのまま次の日、亡くなっちゃってた方が居たし・・
っと気にしていると
中から、年配の男性が・・・
やや初老のおじいさんでしたが
「今日は天気が悪いので、私はもう一泊して明日帰るわ!」
とのこと。
かっ!かっくい~っ!
だいぶ、変態。いや、ツワモノっすw
テントが潰されるんじゃないかと
不安になるぐらいの夜でしたし、
強風でロープウェイ運転見合わせ予定の一報が
届いている現在ですが
やっぱ、山が好きなら
言ってみたいセリフです。
僕も60、70になって
仕事辞めた頃には
かくありたい!
と思いました。
Into the wild です。

そんな談笑をしていると
昨日から会話していた
若い兄ちゃんが僕のところに来て
「ロープウェイが朝一は動ないので
待ってる間に上に登っても大丈夫でしょうか?」
と聞いて来ました。
聞けば西穂高初めてとのことでした。
彼の装備を見てから
「西穂高岳までは危ないので絶対に辞めたほうがいいです。
天候も荒れそうですし。
でもこのすぐ上にある丸山までなら
大丈夫だと思いますよ。
強風でなければその先の独標まで
2時間あれば行けますが
無理はしないほうが良いかと。
この天気だと展望も無いでしょうし。
丸山までで様子を見て
できればそのあたりで戻ってください。
あと、そこの登り初めに大きい岩が続く場所があるので
夕べ降った雪が凍ってると思うので
滑らないように気を付けてください。」
と伝えました。

僕は1時間ほど朝食をとったり
写真を撮ったりしてのんびりしていました。
上高地へ3時間かけて降りて
小一時間、バスを乗り継ぐ気にまだならないw
だってロープウェイ駅までなら1時間だし
多少ロープウェイが止まってても
2時間も待てば風が止む瞬間もあって
ロープウェイ動くんじゃないかと・・・
第2ロープウェイ乗ってる時間は7分だし。
諦めが悪いのです。
もうさっきのご夫婦は半分ぐらい下山したかな~
ノートレースで誰もいない道で
大丈夫かな~と思いながら。
と、8:45ぐらいに
「ロープウェイ運転します!」の一報を
小屋の方から教えて頂きました。
やったー!

8:50
とっとと下山開始っす!
駅に着くまで1時間登山道を歩いて下山します。
その間にまた強風になって
ロープウェイが止まらんことを祈って。
出発準備中に
さっき丸山のほうに登って行った
お兄ちゃんも無事に山荘まで戻ってきました。
良かったw
彼にも
今ならロープウェイが
運転するらしいと伝え
一足先に下山を開始します。

そして、こっからでした。
昨日から降った雪で
山が真っ白!
登って来た時は
溶けて泥や葉っぱで
汚れ始めた雪山でしたが
昨夜の雪でリニューアルっす!
チョー気持ちいい!!

ご褒美だ!

西穂の山が
雪化粧です。

めっちゃ最高のコンディションです。
(強風を心配しつつも)

アイゼンがザクッ!ザクッ!って
超、気持ちいい。

空はどんよりですが
森はふかふか
真っ白のスノーパウダーです。

奥の山々のほうは天気微妙というか
危ない感じっす。

でも森は超絶いい感じ!

風も冷たく
暑がりな僕には最高のコンディションです。

約20kgのテント装備を
背負っていても
気分ルンルンですな。

そこそこの傾斜を下っていきます。

西穂高岳が奥にうっすら

上は天気だめですね。。。危ない。

9:40
さっきまで居た西穂山荘が
上にみえます。

ときより青空が見え
太陽が出ると
朝日で森が光ります。

天候が悪く稜線上までは
行けなかったけれど
GWに雪山を歩けて
この景色の中を歩けて
大満足です。

足元も雪が素敵だ!
登山靴が破れてボロボロになってきてるけど・・・

西穂高サンキュー

10:06
新雪と新緑のアンサンブルの森を堪能して
写真を撮りながら下山して
ロープウェイ手前の広場まで
下山してきました。

ここで西穂高を見ていると
一瞬、雲がとれました。

かっくい~っ!
白銀の西穂高岳
無事な雪山テント泊に感謝です。

10:20
途中から写真に夢中になり
撮りまくりながら
無事にロープウェイ駅まで下山です。

ロープウェイ駅には
下からロープウェイであがってきた
中国人の観光客の方が大量に
展望台や周辺の散策路に居ましたw
これだけ普段着姿の登山装備じゃない
外国人を大量に上にあげちゃったんだから
もう今日は下りのロープウェイを
長時間ずっとは止められんだろー!
と、根拠のない自信に満ちて安堵する僕。

10:45
無事にロープウェイに乗り込みます!

すれ違う上に向かうゴンドラに
大量の観光客!
このあと強風になったら
大変だな。。。

10:54
ちょい心配しましたが
無事に
しらかば平まで降りれました。

下界は良い天気でした。
向こうは焼岳かな?

はじめての雪上テント泊
楽しかったですし
いろいろ勉強になりました。

帰りに立ち寄ったお土産屋さんで
槍穂高の写真集を買ってみました。
GWスタートは
西穂高で雪山テントでした。
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