Mt.Norikuradake Snow Hiking (乗鞍岳 3026m 日本百名山) 2018.04.28
前日、早めに仕事を切り上げて
冬山登山の準備です。
ピッケル、アイゼン、スノーシューを用意。
乗鞍岳への登山を決めたのは登山2日前。
土曜日の予定が空いたことと。
山の天気が快晴予報だったこと。
前回の北横岳で雪山は今シーズンは最後だと思っていたのだけど
もう一座、雪山行きたくなったので
MAMMUT NIRVANA PRO、もう一回出撃です!(笑)。
なら、予定と天気とを考えて
ゴールデンウィークの混雑をできるだけ回避できそうな
初日前夜に車移動してしまう手を新幹線の中で考えました(笑)。
準備完了、夜の21時に出発です。
すでに今シーズンは
スタッドレスタイヤを脱いでしまったJEEPですが。
冬季閉鎖中の乗鞍エコーラインの手前からの登山なので
出発地点は大丈夫でしょう。。。
今回の登山は
僕のD850+大三元レンズのデビューでもあります(笑)
出発地点にした乗鞍高原の三本滝レストハウス駐車場に
1時に到着。
駐車場には数台の車がありましたが
まだまだ余裕がありました。
月と星が綺麗でした。明日は予報通りの快晴っぽいです。
朝までJEEPの中で睡眠をとります。
朝の6時に乗鞍スキー場から登山開始です。
今シーズンのスキー場は4月8日で営業終了しています。
雪もだいぶ溶けていました。
途中、乗鞍エコーラインを横切ります。
ここの雪の壁を登るのがきつかった。。。
アイゼンの前爪でひっかけて登りました。
迂回して雪の低い所を探せば良いのでしょうが、
登りたかったので(笑)
スキー場を登ります。
振り返ると、今日の絶景の予感(笑)
テンションがあがります。
実は今日初持ち出しの
D850と24-70レンズの合計総重量が2kg程あります。
サイズもこれまでのD90に比較すると結構大きくなっており
3000mの雪山登山に持ち込むのは
しんどいのかなぁ。。。と少し気にもなっていたのですが。
はい、バックカントリーでスキー板やスノーボードを
担いで運ぶ皆さんを見たら
一眼レフぐらい何てこと無い!という気分になりました(笑)
バックカントリーの皆さん、すごい。。。
まだスタートしたばっかですが、結構な斜面です。
一番すごい人は、板2セット(奥さんの分?)を担ぐ人と
スキーブーツにアイゼンつけて登ってる人がいました。
信じられない。。。 足、痛くないのかな?
僕の好きなサルオガセ(猿尾枷、猿麻桛)がありました。
高山に帰ってきたぜぇ~!って気分にさせてくれます。
と、ここで後ろを振り返ると。。。
おお~っ!こ、これはぁーーーー。
左が八ヶ岳の方ですよね。これ。
綺麗っす。。。
右手は上高地方面です。
穂高連峰が、み、見えてる~。
モチベーションがあがります。
天気サイコ~っ!景色最高~っ!
森林限界を突破。
そこには広~い天然のゲレンデが待っていました。
左に蚕玉岳、右に摩利支天岳です。
肩ノ小屋口です。
エコーラインがこの辺りを通るのですが
夏の道路も小屋も埋まっています。
ホシガラスさんが飛び回ります。
残念ながら、ライチョウさんには会えなかったのですが
イワヒバリの声に交じって
鳴き声は聞くことができました。
右上の乗鞍観測所が見えてきました。
雪は若干、陽射しで溶け始めていますが
グチャグチャではありませんでした。
表面はザラメ雪です。
足首あたりまで沈むので
スノーシューに変えるか迷ったのですが
傾斜がきつくなりそうだったので
このままアイゼンで行きます。
乗鞍観測所が見えます。
山の反対側は雪が無いですね。
風の向きが分かります。
にしても、天気良すぎです。
こっからがしんどかった。。。
観測所の下にある肩ノ小屋から
朝日岳にまず登ろうと進んだのですが。。。
ほとんどの人がこっちには来なかった(笑)
かなりの傾斜です。
滑落ってほどではないけど
滑ったらやばそうでした。
こっからはピッケルとアイゼンで
スパイクしながら登りましたが、、、
かなり足に来ています。。。
途中、あまりの斜面とアイズバーンに
怖い感じでした。疲れたぁ~。
晴天だからその気になったけど
強風だったり吹雪いてたら
このルートを進むのは諦めてたと思います。
素直に左の蚕玉岳を登るべきかと思いますw
この時間帯でここ登ってたのは
僕ともう一人の方だけでした(笑)
涙ものです。。。我が家からは遠い山々。
すごい!
穂高の絶景に励まされて、朝日岳のてっぺんを目指します。
あと少し。
誰もこっちに登ってこない~。なんでだぁ~。
後ろから来ていたもう一人の方も
途中から蚕玉岳のほうにコースを変えていました。
でも、頂上独占だぁ!
途中、軽く手先がしびれそうになり、
頭痛も一瞬なりかけて
富士山以来の高山病の気配がしたけど
大丈夫でした。
怖い思いして、しんどい思いして
登った甲斐があったなぁ。。。
乗鞍岳にはいっぱい峰があります。
左から、蚕玉岳、剣ヶ峰、大日岳。
すごいなぁ。ここ。
感動している僕をよそに、
他の登山者やバックカントリーの皆さんは
向こうの乗鞍最高地点の剣ヶ峰のほうに
ぞくぞくと登っていきます。(笑)
左手前の段のところが蚕玉岳。
その後ろが剣ヶ峰です。
よし、次はあっちだ!
さあ、次はいよいよ、ラスボス 乗鞍の剣ヶ峰です!
富士山のときの剣ヶ峰を思い出します。
この一登りがキツイ。。。(笑)
この日は晴れてて、風もそんなに強くもなく
ポカポカ陽気で最高です。
さっきの朝日岳に比べると
身の危険は感じません。
キツイけど登りやすいです。
さあ、もう少しで
去年の富士山以来の3000mです。
剣ヶ峰山頂 3026m。来ましたぁ~
反対側にも向かいます。
久々の一等三角点がありました。
そして、目の前の正面には
御嶽がこの近距離感です。
後ろを振り返れば
穂高連峰、裏銀座。全部見えています。
石川県、福井県方向には、白山連峰!
これまた僕の家からは更に遠い、遠い山々なのです。
涙ものだなぁ~。
はるばる登ってきて良かったなぁ~。
白山連峰の手前にはカルデラ湖の権現池。
見事に雪で埋まっています。
夏に見たら、また違う綺麗な景色なんでしょうね。
360度の絶景で、
オヤジの心は今日も綺麗になったよ~。
(ふくらはぎはパンパンですが)
頂上で写真を撮り合いっこさせて頂いた
一眼レフのお兄さんには
「ここまでD850を持って登って来るってすごいですね!」
と言われましたが、
スノボの板担いでいる人もいるので
足がパンパンです!とは言えませんでした(笑)
あの望遠レンズみたいな
デカくて、重い巨大な標準ズームとの組み合わせで
スノーシューを背負って、アイゼン履いて
3000mの雪山の頂上まで登って来れたので
他の日本の山なら大丈夫でしょう!
良いベンチマークになりました(笑)
山頂で食事を済ませて、景色を楽しみながら休憩したら
名残惜しいですが、下山開始です。
まだまだ登ってきます。
スキー板に、ボード。
みんなタフだなぁ。。。
でも、下りは羨ましい(笑)
この天然のゲレンデですからね。
疲れたけど、最高です!
今シーズンの雪山は、前回の北横岳で
最後と思っていたのですが、
さすが、3000m。
ゴールデンウィークでもこんな雪の世界でした。
こんな広い場所に、
こんなに雪があるんだから
綺麗な水がいっぱいあるよなぁ。
ほんと、自然が素敵です。
無事に下山しました。
やっぱ、大自然はかっくいーっ!
今回のGPSログです。
出発時刻/高度: 05:49 / 1809m
到着時刻/高度: 14:22 / 1810m
合計時間: 8時間32分
合計距離: 11.79km
最高点の標高: 2983m
最低点の標高: 1809m
累積標高(上り): 1189m
累積標高(下り): 1187m
標高グラフです。
雪山ハイク。
楽しかったです。
ちなみに初D850ですが
iPhoneとBluetoothで接続しておくと
スマホのGPS側からの時刻補正と
位置情報が写真に追加されます。
また、カメラ側で指定した画像を、
2MB程度に自動で圧縮して
10秒ぐらいでスマホにJPEG転送できるので
一眼レフレンズで撮った写真を
その場でSNSやメールを使って送信することもできます。
画質とかAFの凄さは
はっきり言って、僕の10年前の
D90の時とはまったく別次元ですが
こういうところもめちゃ便利になりました。
想像以上にスマホ接続は使えますね。
ちなみに気になるバッテリーの減り具合ですが
氷点下では無かったですが
3000mの雪山で
Bluetooth接続させたままで一日使った後は
(カメラの電源OFF時も設定でBluetooth常時接続にしてました)
(ボタンのバックライトイルミネーションも点燈したままの設定でした)
5分の3まで減っていました。(40%減った感じです)
D90は10年使ってるバッテリー1個で撮りまくっても
2、3日ぐらいは今でも余裕ですが
D850は、一日行動なら問題なしですが
二日以上の行動で充電できない環境だと
予備バッテリーがあったほうが良さそうだと思い
帰って来てから予備バッテリーを注文しました。
またまた楽しみが増えました(笑)
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